FP2級の市販の教材が多くて、どれが良いかわからない。
そもそもFP2級って独学で合格できるの?

僕もFP2級を受験した際、周りに聞く人がおらず、教材選びに苦労しました。
そんなわけで、実際に本屋に出向き、全ての教材に目を通したうえで、おすすめできるテキストを”3冊”抽出したのでお伝えします。
この記事でわかること
テキスト選びで失敗しない3つのポイント
おすすめテキスト3冊の特徴(利点・欠点)
あなたに合うテキスト
市販教材だけでFP2級を24日間で一発合格しています。
市販教材だけでFP1級を10週間で一発合格しています。
これまでに10名以上のFP2級不合格者を合格へと導いています。

こんな人におすすめ
たくさんあるテキストのどれが良いかわからない
FP2級を独学で挑もうとしている
市販教材に不安がある
また本記事では、おすすめテキストと併せて、
テキスト選びで失敗しないポイントも紹介します。
失敗しないポイントを理解したうえで本記事を読めば、自分に合ったテキストが分かり、買い直す失敗を避けられます。
≫あわせて読みたい:FP2級を独学で一発合格するための勉強法【誰でも実践可能!】
FP2級独学合格:テキスト選びで失敗しない3つのポイント
FP2級のテキスト選びで失敗したくなければ、3つの項目に気をつけましょう。
テキスト選びのポイント
①分かりやすさ
②網羅性
③出版社
順に解説します。
FP2級のテキストを選ぶ基準①:分かりやすさ
FP試験の分野は、下記6つに別れているが、
正直、実務か関連資格がない分野は、最初のインプットから苦労します。
- ライフプランニングと資金計画(年金・社会保障)
- リスク管理(生命・損害・第三保険)
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
苦労する理由の1つが、関わりがないとイメージができにくいことである。
この”イメージできにくい”を明確にさせるのが、教材の腕の見せどころである。
また、分かりやすさを度外視すると、
- 間違った解釈をしたまま突き進む
- 理解できない項目が、どんどん増える
結果として、正しく理解できれば簡単に解ける問題も、取りこぼしてしまいます。
FP2級のテキストを選ぶ基準②:網羅性
テキストの役割は…
- 最初のインプット
- アウトプット(問題集)で躓いたときのフォロー
しかし、FP2級は非常に範囲の広い試験であるため、
この2つの役割(インプット・フォロー)を果たそうとすると、網羅性のあるテキストが必要となってきます!
また、FP2級で意外と多いのが、少しマニアックだけど、知っていれば正解できる問題が多いこと!
そのため、網羅性があるテキストだと、思わぬ恩恵が受けられます。
テキストと問題集をそれぞれ揃えても、網羅性では不安が残るのがFP2級試験。
FP2級のテキストを選ぶ基準③:出版社
FP2級は年間13万人程と受験者数が多い試験です。
そのため、出版社側の視点でみると、売上を伸ばせる場でもあるため、色々な出版社が参入しています。
そして、中には受験者からの支持が得られず、数年で撤退する出版社もあります。
このような現状から、FP2級の実績を出している出版社の方が、ハズレを引きにくいです!
- 業歴が長い=受験者からの支持を得られている。
- FP分野の業歴が長い=出版社の部門でも予算を確保
- 予算確保により、競合相手に遅れを取らない!より良質な教材を目指せる!!
FP2級独学合格:おすすめテキスト3選
実際に本屋で確かめてきて、FP2級独学合格におすすめできるテキスト3選は下記のとおり。
おすすめテキスト
みんなが欲しかった!FPの教科書2級(TAC)
最短合格2級FP技能士(きんざい)
FPの学校2級(ユーキャン)
※前述した通り、順番=順位ではございません。
FP2級おすすめテキスト①:みんなが欲しかった! FPの教科書 2級
- FP2級テキスト売上部門1位
- 分かりやすさに特化
- 出版社はTACの滝澤ななみさん
- 網羅性にやや欠ける
- 各項目の重要度が分からない。
ネット上の合格体験記を見ると、”みんなが欲しかった!FPの教科書”の利用が目立ちます。
それもその筈!
”みんなが欲しかった!FPの教科書”は、AmazonのFP2級売上ランキング1位!
更に言えば、”みんなが欲しかった!シリーズは、他の資格でも人気を誇りベストセラー化しています。
実際、様々な本屋に出向いても、FP2級の教材が置いてある店ならば必ず見かけます。
そして、迷ったらコレって感じで、置いてあります。
人気の秘密は、イラストや図解を積極的に用いて、分かりやすく説明していること!
他のテキストでは文章だけで表現していることも、”みんなが欲しかった! FPの教科書”は図解で説明してくれるので、
イメージが具現化され、理解するまでのスピードは早まります。
また、本質的な理解にも繋がります!
FP2級の不合格者(未受験)の勉強でありがちなのが、
- 理解ができない項目を放置して、そのまま受験
- 理解できない項目が増えて、挫折してしまう
しかし、”みんなが欲しかった! FPの教科書”からは、
理解に苦しむ受験生を、少しでも減らそうとする気概が感じられます!
ただし、独特のフォントと色文字は好みが別れるので、サンプル画面で必ず確認しましょう!
(イメージとしては女子のメモノート)
実際に教える立場になったとき、受験生がこの教材を使用していると、教えるのが楽だったよ。
出版社は資格の大手専門学校であるTAC。
さらに著者は、”みんなが欲しかったシリーズ”で有名な滝澤ななみさん。
滝澤ななみさんは、FPに限らず、簿記や宅建などでも実績を出しています。
- TACの試験分析ノウハウ
- 滝澤ななみさんのコーチ力
”みんなが欲しかった! FPの教科書”は、この2つが合わさった教材であるため、絶対的な安定感があります。
FP2級試験で、絶対に落としてはいけない初級レベルの知識は、”みんなが欲しかった! FPの教科書”で十分に身につけられます。
しかし、一歩踏み込んだ中級・上級レベルの知識習得は難しい!
したがって、”みんなが欲しかった! FPの教科書”を購入する場合、
不足となる中級・上級レベルの知識を、問題集で補う必要が出てきます。
実際に多い声が、「問題集や過去問で出てくる言葉がテキストには出てこない!」だけど、それは他のテキストでも同じことが言えるし、自分で調べて書き加えれば解決する問題。
インプットにおいて、各課題の重要度判定や過去の出題傾向等を知ることは、非常に重要である。
しかし、”みんなが欲しかった! FPの教科書”では、重要度判定が記載されていないので、
重要度の低い分野を必死に覚えてしまったり、
逆に重要度の高い分野を疎かにしてしまうリスクがある。
ムラなく学習することも大切だけど、試験合格にフォーカスした場合、重要度の高い問題ほど勉強時間を割く、ムラのある学習の方が効果的だよ。
対策としては、インプットにあまり時間を掛けず、早めに問題集に取り掛かること。
問題集を2回転すれば、重要度の高い・低いは分かってきます。
おすすめな点
文章より図解やイラストの方が、理解しやすい
理解が難しい問題にぶつかると、やる気が失せる
みんなと同じ教材の方が安心する
テキストには網羅性より、分かりやすを求めている
3つ目は??って思う方もいますが、自分の選択に自信がないと、勉強していく過程で不安になって、身が入らないってこともあるよ!
FP2級おすすめテキスト②:最短合格2級FP技能士
- 出版社はきんざい
- 網羅性が高い
- 教科書より専門書
- お値段はやや高め
ネット上の合格体験記を見ても、
- 最短合格2級FP技能士
- みんなが欲しかった! FPの教科書2級
この2つが、圧倒的におすすめテキストとして推奨されている。
人気の最大の秘密は出版社。
なんと、出版社はFP2級の主催団体である”きんざい”である。
出版社=主催団体であるため、テキストに的外れな項目は入っていません。
本家だけあって試験範囲の内容は、しっかり網羅している。(100%ではない!)
テキストの役割は、前述した通り以下2つ。
- 最初のインプット
- アウトプット(問題集)で躓いたときのフォロー
”最短合格2級FP技能士”は、この2つの役割を十分に果たすことができる。
本家だからといって、過度の期待は禁物。
FP2級の教材に多くの出版社が参入していることは、裏を返せば、それだけ”付け入るスキ”があることを物語っています。
最短合格2級FP技能士は、読みながら”教わる”のでなく、読みながら”学ぶ”イメージの方が強い。
そのため、受動的な態度でインプットしようとすると、どころどころ躓きます!
もし、下記3つのどれにも該当しない場合は注意しましょう。
- 3級でしっかり基礎知識が身についている
- 実務分野で多くの分野に携わっている
- 理解し難い課題は、自分で積極的に調べる習慣がある
このように書くとデメリットが大きいと感じてしまいますが、受動的な知識より、能動的に得た知識の方が、血となり肉となります。
幸いにも、ネット上には有益な情報がたくさんあるので、FP2級受験を機に調べる(ググる)習慣を身につけましょう。
僕自身も受験の勉強の際、馴染みのなかった不動産分野は、不動産会社のHPにお世話になりました。
本家ブランドで足元をみているのか、お値段は税込み2,860円とやや高い。
他のテキストは2,000円程度が大半です。
ただし、学科が実技のどちらか落としても、4,000円以上の損失が発生するので、相性が良いと感じたら、ケチらず買いましょう。
おすすめな点
文章を自分なりに図解して理解するのが得意
3級で基礎知識がしっかり身についている
分からない項目を調べることは苦でない
テキストには網羅性を求めている
独学の勉強に慣れている
FP2級おすすめテキスト③:FPの学校2級
- 出版社はユーキャン
- 計画性を手助けしてくれる
- シンプルで分かりやすい
- 一問一答問題が多い。
- 網羅性には欠ける
出版社は通信講座で有名なユーキャン。
ユーキャンはFP講座に昔から注力しており、2020年のユーキャン人気講座ランキング3位に入るほど好評である。
そんなユーキャンのノウハウの詰まったテキストは、実際に見てみると「さすが!」の一言。
「さすが!」と感じた点は、以下2つ。
- 計画性の手助け
- シンプルで分かりやすい
詳しくは下で述べていきます。
ユーキャンのテキストの特徴は、1日の学習量が設定されていること。
(1分野を7日間で設定されているので、6分野を42日間で終わる設定となっている。)
実はスケジュール管理も合否に大きく影響します!!
実際に不合格者に多いパターンが、6分野の中で勉強時間にムラができてしまい、中途半端な状態になること!
こんなイメージです。
- ライフプランニングと資金計画・・25%
- リスク管理・・25%
- 金融資産運用・・20%
- タックスプランニング・・15%
- 不動産・・10%
- 相続・事業承継・・5%

FP2級の合格の秘訣は、各分野共に基礎問題を取りこぼさないことである。
しかし、勉強計画が狂うと上記のイメージのようになり、基礎問題すら解けない事態に陥ります。
そんなわけで、一日ずつ勉強の分量が決められたユーキャンのテキストは、心強いです。
(スケジュールの遅れにも気づきやすい!)
FP2級は試験範囲が膨大です!
そのため時間を掛けて勉強すると、最初に勉強した項目を忘れてしまっていることは、往々にしてあります。
FPの学校2級は、そんな”忘れ”を軽減するために、インプットを必要最小限に抑えることで、全範囲を短時間で終わらすことを目的として作成されています。
そして、インプットが必要最小限ゆえに、シンプルで分かりやすい構造となっています。
FP2級は狭く深い試験でなく、広く浅い試験なので、
時間をかけてじっくりインプットする攻略より、
短期間で一気に突破する攻略の方が有効です!
インプットが本当にしっかりできているか、確認するためにアウトプット(問題集を解く)を行います。
しかし、いきなり過去問レベルはハードルが高い!
そんな時に役立つのが、一問一答問題である。
教科書(インプット)と問題集(アウトプット)の間に、一問一答問題が入ることにより、問題集の進捗が捗ります。
- その日の学習の終わりに1回
- 翌日に昨日の復習として1回
- 土日に一週間の復習として1回
このように計3回、一問一答問題に触れておくと、よりインプットが強化されます!
(ユーキャンでは、1日の終わりに必ず一問一答問題が7~12問あります。)
また、重要項目がどこか分からない声も聞きますが、この一問一答問題は、特に重要な高い項目を抽出しているので、重要度の目安として参考しましょう。
FPの学校2級はシンプルの構造ゆえに網羅性には欠けます。
網羅性と分かりやすさ、どちらも重視すると1,000ページ以上のボリュームになるので、仕方のないことだね。
そのため、数多くの問題に触れて、網羅性を補う必要が出てきます!
また、「テキストには載っていない語句が問題集に出てきたー」という声を聞きますが、FPの試験は広範囲なので、このような出来事は他のテキストでも発生します。
そんな時はネットで納得のいく答えを探せば良いだけです。
なお、ユーキャンの問題集では網羅性を補うことはできないので、他の出版社の問題集をおすすめします!
おすすめな点
最後まで勉強をやり抜けるか不安
独学での勉強経験が浅い
テキストでのインプットは、最小限で問題集に注力したい
”みんなが欲しかった! FPの教科書”と同様に、FPの学校2級は初心者向けのテキストだけど、違いは以下の通り。
- ”みんなが欲しかった! FPの教科書”は、理解に重点を置いている。
- ”FPの学校2級”は、勉強計画に重点を置いている。
独学が苦手なら”FPの学校2級”だよ。まずは一通りやり抜かないと、土俵に上がれないからね。
FP2級独学合格:おすすめテキストのまとめ
この記事では、FP2級のおすすめテキスト3冊と、選ぶ際の基準についてお伝えしました。
FP2級のおすすめテキスト3冊と選ぶ基準をまとめたのがこちら。
テキスト選びの基準
分かりやすさ
網羅性
出版社
FPの学校2級
独学で勉強の自信がない
テキストでのインプットは最小限で、実践(問題集)で知識を深めたい
3つの中で分量が最もコンパクト
みんなが欲しかったFPの教科書
独学で最後までやり抜く自信がある
文章より図やイラストの方が理解しやすい
3つの中で最も売れている(好評)
最短合格2級技能士
文章を読んで理解し、淡々と独学勉強ができる
基礎知識・実務経験が十分にある
3つの中で中身が最も濃い
FP2級は市販の教材が多く、独学で勉強を決めた時に、教材選びが最初の壁となります。
そして、この壁を甘くみると、モチベーションや効率の低下を招き、下記のような事態に陥ります。
- なかなか合格できない
- 勉強過程で挫折
またFPは法改正に影響しやすい試験であり、合格が長引くと教材を再度揃える必要も出てきます。
そのため、まずは自分に合ったテキストを入手して、他の受験生より早く、スタート地点に立ちましょう!
当サイトでは、多忙だけど頑張るあなたを、情報発信という形で応援します。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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