この記事では、おすすめできるFPテキストとして、以下3つのテキストの特徴をお伝えします。

この記事でわかること
テキスト選びで失敗しない2つのポイント
おすすめテキスト3冊の特徴(利点・欠点)
おすすめテキスト1位の合格テキストを用いて、独学10週間でFP1級を合格しています。
実際に大型本屋に出向き、全ての教材に目を通しています。
テキストと試験問題との関連性を確認するために、過去問にもしっかり目を通しています。

そのため、最終的には順位など気にせず、メリット・デメリットを見比べて決めれば良いよ。
こんな人におすすめ
FP1級テキスト選びで迷っている
FP1級を独学で挑もうとしている
人気テキストの特徴を知りたい
本題に入る前に、まずはテキスト選びの重要性や選び方のポイントをお伝えします。
FP1級でテキスト選びが大事な理由
FP1級に合格するための勉強方法としては、
ざっくりこんな感じです。
この流れから分かるように、テキスト選びは非常に重要になってきます。
なぜなら、自分に合っていないテキストを購入してしまうと、インプットのフェーズでモチベーションが低下してしまい、次へ進まない可能性があるからです。
しかし、FP2級程ではないですが、FP1級も数多くの教材が出版されております。
そして、これらの教材の中身を、これから受験される方が見ても、正直なところ判断に迷います。
そんなわけで、考察や分析が好きなFP1級保持者の暇人が、FP1級テキストの選び方や、おすすめできるテキストの特徴を徹底解説していきます。
FP1級テキストの選び方
数あるテキストの中から選んだおすすめ3選は、以下2つの基準を満たしています。
- 量
- 信頼
そして、この2つがFP1級テキストを選ぶ際のポイントとなります。
FP1級テキスト選びの着眼点①「量」
FP1級の教材種類は、大きく2つに別れます。
- テキストと問題集が分離
- テキストと問題集が一体化
あなたが選ぶべき教材は、①の分離されたものです!
なぜなら、FP1級では幅広い知識が問われ、FP2級のようにテキストの強調部分や図解を記憶するだけでは、太刀打ちできなからです。

FP1級学科の受験者の質は、FP2級より上がっているにも関わらず、合格率は10%ほど。
また、学科は基礎(午前試験・四択)と応用(午後試験・筆記)の2つに別れ、合計6割で合格。
(2級は各6割の部分合格制度)
そして、一般的には、基礎(午前試験)の方が、点数が取りにくい(難易度高い)仕様になっています。
そのため、ギリギリ合格者だと、基礎5割、応用7割ぐらいの点数配分の可能性が高いです。
ここから分かるのが、少し極論になりますが、四択試験(勘でやった場合の期待値は25%)にも関わらず、9割の人は50%に満たないわけです。

話を戻しますが、FP1級で合格する(上位1割に入る)のであれば、テキストの重要部分は当たり前!
細かい部分も、しっかり目を通しておく必要があります。
そのためには、細かい部分まで記載があるテキストが欠かせません。
気になる量ですが、分かりやすいページ数で紹介すると以下の通りです。
合格テキスト・・計6冊で約900ページ
特訓テキスト・・1冊で約550ぺージ
FPの教科書・・・計2冊で約1500ページ
テキストだけで、この量は驚くかもしれませんが、受験者の1割に入るためには、これだけの量と向き合う必要があります。
FP1級テキスト選びの着眼点②「信頼性」
- 資格以外にも多くの分野で出版している出版社
- 資格だけに特化している出版社
どちらが信頼性が高いといえば、当然ながら②の資格に特化した出版社。
FP1級では、覚える量がとにかく多いため、学ぶ内容が外れていると大変です。
だからといって、初学者では学ぶ内容が外れているかどうか判断できません。
したがって、初学者は信頼性の高いテキストを用いて、学ぶ内容が外れるリスクを少しでも減らしましょう。
おすすめ3選の具体的な信頼性は、メリット項目で説明します。
FP1級おすすめテキスト1位:TAC合格テキスト
一押しはTAC出版の合格テキスト。
値段は高いものの、FP1級に必要な網羅性、インプットの効率化に欠かせないセッションごとのチェックテスト。
そして、分野ごとにテキストが分かれているため、持ち運びも可能であり、通勤時間や昼休憩にテキスト閲覧も容易です。
FP1級合格テキストのメリット・デメリット
- 通信講座にも使われる教材(信頼性)
- 網羅性がある
- チェックテストが充実している
- 持ち運びが容易
- 内容はやや難しい
- 販売価格は1万円超と高め
順に説明していきます。
本屋に行けば一目瞭然なのですが、FP1級はFP2級と比較して、圧倒的に教材が少ないです。
その少ない教材の中でも、昔からFP1級に力を入れていた出版社が2つあります。
1つは試験の主催団体である「きんざい」
これは当たり前ですね。
もう1つが、専門学校として有名な「資格のTAC」。
資格の専門学校であることから、試験の分析や対策のノウハウが高いのはもちろん、FP創設期から「きんざい」と共に出版しているため、抜群の安定感を誇っています。
さらに合格テキストは、FP1級通信講座のテキストとして実際に使用されており、より高い信頼性があります。
せっかく勉強するのであれば、この高いノウハウを有効に使わないとね。
FP1級は、極めて広範囲の試験で、幅広い知識が求められます。
そのため、インプットの要となるテキストの網羅性は必須です!
前述した通り、テキスト+問題集が一体化した教材では、網羅性は満たせません。
そして、網羅性を満たすめには、必然的にページ数は多くなります!
「合格テキスト」は、分野ごとに分かれており、一冊あたり150ページ以上、6冊合わせて900ページ以上と申し分のない量です。
なお、これだけの量があり、網羅性も満たしているテキストを使っていても、試験ではテキストに一切記載がない問題(時事問題は除く)が出題されます。
インプットの効率化に欠かせないのがチェックテスト。
合格テキストでは、10~20ページごとにチェックテストが用意されています。
FP1級は、覚えることがたくさんあり、インプットが的確に行われているか、逐一確認する必要があります。
しかしながら、いきなり過去問等の問題集だと難易度が高く、また1問の問題にでも幅広い知識が問われることから、実は適していません。
そこで役立つのが、このチェックテスト。
問題数は10~20の○×問題ですが、的を得た問題が多く、インプットの段階では非常に有効的です。
他にも、このチェックテストは、試験勉強の仕上げの段階でも有効的です。
僕自身、試験前日に全分野を一通り行い、知識の漏れがないかどうか確認しました。
また、実技試験対策でも、忘れてしまった知識を取り戻すために役立ちました。
余談実は学んで記憶した内容というのは、覚えた瞬間から忘却が始まります。
有名なエビングハウスの忘却曲線によれば、1時間で56%を忘れてしまうデータが出ています。
対策としては都度、復習をすること。
見方を変えれば、1時間後でも44%は覚えているので、忘却した内容を復習で取り込めば、知識の定着率は高まります。
FP1級は、実務経験が必要となることから、受験される方の大半が社会人です。
そのため、学生と違い、勉強時間を確保するのも一苦労なはず。
そのことから、まとまった時間の勉強はもちろん、スキマ時間を如何に有効に利用するかが、重要になってきます。
「合格テキスト」は6冊合わせると、かなりの重さになります。
しかし、1冊だと一番分厚い不動産ですら200ページ弱なうえ、A5サイズなので鞄にも収まりますし、重さも負担にならないことから、持ち運びは容易です。
- 通勤時間
- 食事時間
- ちょっとした待ち時間
常時持参可能な合格テキストならば、こんなスキマ時間にテキスト勉強も可能です。
曖昧部分の見直しや、忘却防止のためのチェックテストの活用等、スキマ時間でも十分に発揮してくれます。
前述した通り、合格テキストはTAC通信講座で実際に用いられる教材です。
そのため、内容は非常に詳細であるも、講師の解説が前提で作成されていることから、テキストの解説だけでは難しく感じるところがあります。
ただし、難しいと感じる内容でも、他の教材やサイトで個別に調べれば、大半は理解できるので過剰な心配は不要。
また、内容はやや難しいと表現しましたが、後述する特訓テキスト(きんざい出版)の方が、全体的に難しく感じます。
そして、FP1級ではテキストに限らず問題集でも理解に苦しむ問題にぶつかるので、教材の内容が難しく感じるのはデフォルト設定です。
合格テキストは1冊2,200円するため、6冊で13,200円となります。
ちなみに、おすすめ3選で一番安いのが、きんざいの特訓テキストで価格は4950円。
その差は8,000円超となります!
しかしながら、資格の専門学校であるTACが、通信講座(受講料13万円以上)の教材として実際に利用しているテキストを、13,200円で利用できると考えれば、かなりのお買い得です。
FP1級合格テキストがおすすめな人
- 幅広い内容をテキストから学びたし
- スキマ時間はテキストで勉強したい
- 理解しにくい部分は、他でカバーすることに抵抗がない
合格テキストは、量はもちろん網羅性も満たしているため、インプット教材として評価は高いです。
また、持ち運び可能な重さ・大きさであることから、テキストそのものでスキマ時間に勉強を考えている人におすすめ。
ただし、一部の内容はテキストを読んでも、理解に苦しむ可能性があるので、他でカバーすることを念頭に置く必要があります。
積極的に学ぶ姿勢が求められる反面、テキストの使い勝手は良いので、中級者向けのテキスト。
FP1級合格テキストと対となる問題集
学科(基礎)の問題数は、各分野40問以上と多い。
また、セッションごとに分離されているため、1分野のうち特定のセッションを集中して勉強する使い方も可能。
結論→買って損しない。
FP1級おすすめテキスト2位:きんざい特訓テキスト
多くの合格者がおすすめしているテキスト。
ページ数は他の2冊と比較して少ないものの、FP1級に必要な内容はしっかり記載されている。
ただし、教科書より専門書に近い性質であることから、学ぶ意欲やFP2級までの知識が十分にないと、インプットの効率が下がるので注意。
FP1級きんざい特訓テキストのメリット・デメリット
- きんざいが出版(信頼性)
- 学ぶ内容がコンパクトに収まっている
- Amazon売れ行きはトップ
- 価格はお手軽
- インプットのフォロー配慮がやや欠けている
- テキストより専門書
試験主催者である”きんざい”が関わっているため、信頼度は最も高い。
なぜなら、特訓テキストに記載されている内容が、ずばりFP1級の主催者である”きんざい”が求めている内容だからである。
また、教材の歴史は長いので、たまに見かける「テキストが教材として使いものにならない」という心配はありません。
特訓テキストのページ数は、ここでおすすめする3選の中で、最もページ数が少ないです。
- 特訓テキスト・・約550ページ
- 合格テキスト・・6冊で約900ページ
- FPの教科書・・2冊で約1500ページ
ページ数だけ見てしまうと「えっ、このテキスト大丈夫?」って思いますよね。
しかし、心配は不要!
なぜなら、特訓テキストは、FP1級に求められる内容をコンパクトに収めているからである。
実際に手に取り、ランダムに抽出した少しマニアックな10項目の内容を調べましたが、すべて収まっていました。
したがって、特訓テキストに記載された内容を十分に理解すれば、インプット教材はこれ1冊で事足ります。

実はFP2級とFP3級において、インプット教材の1位は、きんざい出版のテキストではありません。
それにも関わらず、FP1級では1位になっていることから、一定の評価を得ていることが窺えます。
ちなみに1位の理由ですが、下記3つのレビューが目立ちました。
- これ1冊でFP1級に求めらる知識が身に着く
- きんざい監修なので信頼性が最も高い
- FP2級でも相性がよかったので引き続き使用を決めた
どれも言われてみれば、納得できる理由です。
FP1級特訓テキストのお値段は4950円と、FP教材の中では財布に優しいです。
- 合格テキスト13,200円(2,200円×6冊)
- FPの教科書9,360円(4,180円×2冊)
そのため、興味半分でFP1級受験を考えている方は、まず値段のハードルが低い特訓テキストで勉強してみましょう。
前述した通り、FP1級に求めらる内容はしっかり記載されているため、安いからといって買い損もないですし、最後まで役立ってくれます。
インプットを手助けしてくれる存在として、
- 難しい文章や表を、図解やイラスト展開
- セッションごとの小テスト
これらの存在が挙げられます。
しかし、特訓テストでは図解にすれば分かりやすい項目も、文章や表で端的に記載しているだけの部分が多いです。
そのため、自分なりに理解して、ノートなどに図解を作成する必要が出てきます。
また特訓テキスト1級では、なぜかFP2級テキストと違い、セッションごとの本格的なチェックテストがありません。
(一応、セッションごとに1問だけはチェックテストあり)
そのため、自分自身で学んだ内容を問わないと、インプットが正しく行われたか確認が行えません。
したがって、テキストと問題集の緩和材となる”チェックテスト”がないのは、デメリットとなるわけです。
対策としては、自分で簡易的な問題を作成するなど、インプットの確認を怠らないことです。
FP1級は範囲が広く、一通り勉強するのにも時間を費やすので、インプットの確認を怠ると、振り返った時に地獄を見ます。
チェックテストの代わりは、FP1級勉強法で紹介している自作ノートが最適です!
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≫あわせて読みたい:FP1級(学科)を独学10週間で一発合格した勉強法を暴露!
実はFP1級で苦労するのが、記載されている内容を理解することである。
この言葉の意味は、実際に勉強した者なら共感できると思いますが、何度読んでも、
- 理解できない
- 曖昧なまま
- 腑に落ちない
そんな項目は出てきます!
そんな項目を少しでも減らすのが、教科書の役目です。
しかし、特訓テキストは教科書より、必要な内容だけが記載された専門書の性質が強いです。
そのため、理解できない内容は積極的に他の媒体で学ぶ意欲がないと、特訓テキストの価値は半減します。
ちなみに理解できないときの解決策は、以下3つがおすすめ。
- 専門サイトを活用する
- FPの教科書を読む
- 苦手分野がはっきりしているなら合格テキストを購入
FP1級の勉強法の記事でもお伝えしていますが、専門サイトは積極的に活用しましょう。
また実体験として、2級までの基礎が曖昧な場合は、この記事で同じくおすすめしている「FPの教科書」を読むと、スッと頭に入ることが多々ありました。

他にも苦手分野がはっきりしているなら、おすすめ1位で紹介した「合格テキスト」を単体購入するのも1つ手です。
合格テキストは分野ごとに分かれて販売しており、1冊2,200円なので金銭的負担は少なく済みます。

FP1級きんざい特訓テキストがおすすめな人
- シンプルなテキストが合っている
- 学ぶ意欲が強い
- FP2級までの知識は十分にある
特訓テキストでは、FP1級試験に必要な内容が記載はしてあるだけで、手助けしてくれる補足解説や図解は少なめです。
そのため、著者独自の図解や補足を”不純物”と感じる方に適しています。
そして、理解し難い内容は積極的に学ぶ意欲がないと挫折します!
また、特訓テキストはFP2級までの知識が十分に理解している前提で作成されているため、FP2級を余裕で合格できるレベルに達していないと、インプットの効率が大きく落ちます。
一定以上の知識を前提としており、積極的に学ぶ姿勢が求められることから、上級者向けのテキスト。
FP1級きんざい特訓テキストの対となる問題集
問題数は多いものの、解説はやや不十分。
しかしながら、試験主催者である”きんざい”が抽出した過去問題集であることから、傾向を知る意味で、絶対に買っておくべき問題集!
結論→FP1級では問題集2冊を取組むべきだけど、1冊はコレで決まり!!
FP1級おすすめテキスト3位:みんなが欲しかった! FPの教科書 1級
難しい内容も極力分かりやすく理解してもらう。
これが著者である滝澤ななみさんのスタンスですが、FPの教科書1級でも、このスタンスはブレていません。
したがって、文章や端的な表を減らし、イメージしやすい図解で説明が多いです。
そのため、FP1級の内容を理解できるか不安を感じている人には心強いテキスト。
みんが欲しかった!FPの教科書のメリット・デメリット
著者は有名なTACの滝澤ななみさん(信頼性)
イラストや図解が多い
事実だけでなくポイントも記載
チェックテストが充実している
持ち運びが容易
- 独特のフォントやイラストは好みが別れる
- 網羅性にやや欠ける
本屋に行けば分かりますが、著者の滝澤みなみさんは、FP以外にも様々なジャンルの試験の教材を扱っています。
そして、分かりやすさを高評価され、多くのジャンルで人気教材の座を勝ち取っています。
FP試験においても同様のことが言え、教材が非常に多い激戦苦のFP2級においても、一番人気の教材です。
また、出版社は資格の専門学校であるTACであるため、学習内容の的も外していません。
このように、TACの試験分析力と滝澤みなみさんのコーチ力を掛け合わせたテキストであることから、信頼性は高いと言えます。
FP1級は難しい内容が多く、理解に苦しむ場面も多いことから、独学だと挫折しがちです。
しかし、FPの教科書は堅苦しくて理解しづらい箇所を、イラストや図解で解説してくれるので、理解や暗記が行いやすく勉強が捗ります。
なぜ、図解だと理解しやすいのか。
文章だと「点」でしか理解できないことも、図解にすることにより、「点」と「点」が結びつき「線」として関連付けて頭に入れることができるからです。
特にFP1級の試験では、1つの言葉や項目から芋づる式で、他の内容を引き出せるようにしておく必要があるため、図解でインプットは効率的です。

FPの教科書が2冊(6分野)で、1,500ページに至るには理由があります。
FPの教科書では、FP1級試験に求めらる内容を端的に記載するだけでなく、ポイント(図解含む)も積極的に記載しています。
そのため、1分野当たり250ページのボリュームとなるのです。
例えば、理解がすることが難しい、金融資産のデリバティブ取引において、合格テキストや特訓テキストでは、カラー取引やフロア取引は文章だけの記載に留まっています。
しかし、FPの教科書ではカラー取引やフロア取引の内容も、文章に加えて図解でポイントも記載しているため、イメージが湧きやすく理解のスピードが早まります。
繰り返しとなりますが、FP1級の内容は難しいです。
そのため勉強すればするほど、
テキストに記載された内容を正確に理解すること!
この言葉を実現することが、如何に難しいか痛感します。
そのため、理解しやすいように具体的なポイントも記載してあることは、インプットしていくうえで非常に心強いです。
合格テキストもチェックテストが充実していますが、FPの教科書の方がチェックテストの間隔が短いため、少し学んだら、すぐにチェックテストに移行できます。
チェックテストの利点については、合格テキストと重複するため省略しますが、試験直前まで役立つのは確かです。
FPの教科書は1冊700ページ超ですが、実は分野ごとに取り外すことができます。
分野ごとに分けると、冊当たり180~330ぺージになるため、持ち運びが容易になります。
したがって、合格テキストと同様に、スキマ時間に前日の復習や、チェックテストによる見直し作業も安易に行えます。

滝澤ななみさんのテキストの共通項として、
テキスト=堅い
このイメージを覆そうという姿勢が感じます。


他にもフォントも可愛く、どことなく”女子のノート”というイメージが強いです。
これらの工夫は、勉強することにハードルを感じる勉強初学者には有効です。
一方、学ぶ意欲が高いFP1級受験者にとっては、賛否両論になりがちです。
僕自身の体感としては、イラストは不純物であり、ポイントも端的に記載してくれれば良い認識なので、FPの教科書の見た目は気になります。
これは好みにもなりますが、見た目が気になると、テキストへの愛着やモチベーションにも関係してくるので、必ず購入前に確認しましょう。
FPの教科書の一部を引用
合格テキストの一部を引用
特訓テキストの一部を引用
FPの教科書は量(ページ数)だけなら、合格テキストの1.5倍以上、きんざいの特訓テキストの3倍弱あります。
それでも、網羅性を問われると、上記2つのテキストに及びません。
なぜなら、FPの教科書はFP1級の基礎部分にしっかり焦点を当てているも、一歩踏み込んだ部分には触れていないからです。
ポイント解説においても、基礎部分については、FP2級レベルの知識が曖昧でも理解しやすい仕様です。
反面、基礎部分にページ(意識)を取られ過ぎて、応用部分まで手が回っていないのが実情です。
- 前述した特訓テキストは分かりやすさをカット
- FP教科書は一歩踏み込んだ内容をカット
同じFP1級のテキストでも、スタンスは大きく異なります。
ただし、「網羅性に不安があるから、FP1級テキストに適していない」と決めつけるのは早計です。
なぜなら、FP教材はテキストだけでなく問題集もあるからです。
FPの教科書で、最低限の基礎知識を確実にインプットし
なるべく早い段階でアウトプットに移行し、
中級以上の問題にぶつかった場合は、個別に対応していけば済む話です。

余談ですが、網羅性はおすすめ3選の中で一番低いにも関わらず、量(ページ)が多い理由として、
- 事実となる内容を文章で記載することに加えて、理解しやすいように図解も追加
- FP2級レベルの内容も、理解してもらうためにしっかり記載
- テキストの圧迫感を避けるために、余白を多く持たせている
この3つが挙げられます。
みんが欲しかった!FPの教科書1級がおすすめな人
- 理解しやすいテキストを重視
- 基礎をしっかり定着させたい
- インプットよりアウトプット重視
FPの教科書は、読み手に理解してもうらうことにコミットしています。
そのため、FP2級からブランクがある場合や、知識が不十分な場合でも、難しい項目も頭に入ってきやすいです。
このことから、テキストに書かれている内容については、他のサイトや教材に極力頼らず解決していきたと考えている人におすすめです。
また、基礎部分については十分な解説やチェックテストもあるため、知識をしっかり定着させれます。
ただし、網羅性にはやや欠けるため、インプットは必要最低限として、アウトプット重視で不足部分を勉強する人には向いています。
みんが欲しかった!FPの教科書1級の対となる問題集
同じく本屋やAmazonで人気の教材ですが、
- 解説はテキストの使い回しが多い
- 問題数が少ない
以上のことから、FPの教科書とFPの問題集をセットにすることは、特におすすめしません!
結論→テキストがFPの教科書かどうかに関わらず、買う優先度は低い。
FP1級おすすめテキストまとめ
この記事では、FP1級のおすすめテキスト3冊と、選ぶ際のポイントについてお伝えしました。
FP1級のおすすめテキスト3冊と選ぶ際のポイントをまとめたのがこちら。
選ぶポイント
量(網羅性含む)
信頼性
合格テキスト
通信講座にも使われる教材(信頼性)
網羅性がある
チェックテストが充実している
持ち運びが容易
内容はやや難しい
販売価格は1万円超と高め
特訓テキスト
きんざいが出版(信頼性)
学ぶ内容がコンパクトに収まっている
Amazon売れ行きはトップ
価格はお手軽
インプットのフォロー配慮がやや欠けている
テキストより専門書
FPの教科書
著者は有名なTACの滝澤ななみさん(信頼性)
イラストや図解が多い
事実だけでなくポイントも記載
チェックテストが充実している
持ち運びが容易
独特のフォントやイラストは好みが別れる
網羅性にやや欠ける
もし3冊のテキストの本が手元にあれば、
インプット教材は、TACの「合格テキスト」を主として、
理解に苦しむ内容は「FPの教科書」で解決、
過去問で一定の点数が取れるようになったら「特訓テキスト」で知識の補強!
おすすめ3選のテキストを、上記のような使い方をします。
この記事を最後まで読まれたあなたは、FP1級受験に関心を持っただけでなく、具体的に一歩を踏み出しています。
そんなあなたの要望に応えるため、この記事では、主観的な意見や思いを、愚直に書かせていただきました。
世の中に完璧な物はないように、FP1級テキストにおいても、完璧な教材は存在しません。
しかし、ここで紹介したテキストは、FP1級を必死に勉強した合格者目線で見て、確かな教材だと自負しております。
当サイトでは、多忙だけど頑張るあなたを、情報発信という形で応援します。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
難関国家資格の1つであるFP1級って、どのぐらい勉強すれば合格できるの。 そもそも独学で一発合格できる試験なの。 FP1級は合格率10%ほどで、間違[…]
FP1級の問題集って、どれが一番いいのかな。 おすすめできる問題集は、きんざいの”精選問題集”とTACの”合格トレーニング”だよ。 ネコルフ 少し厳し[…]