応用情報技術試験は情報処理検定のレベル3に位置しており、合格率も20%程であるため、ハードルの高い試験です。
また、テクノロジ系(アルゴリズム・プログラミング・データベース・ネットワーク等)や、内容を深く追求される午後試験は、実務経験のないIT初学者が独学で挑むと、心が折れやすいです。
そんな応用情報技術者試験を効率よく勉強するために通信講座の受講を検討するも、どの講座が良いのか不安に感じる方も多いはず。
本記事では、応用技術者試験のおすすめ通信講座3選について徹底解説していきます。
商品 | 価格 | 特徴 | おすすめな人 |
---|---|---|---|
スタディング | 合格コース43,800円 初学者コース49,500円 | WEB特化により実現した安価な受講料 スキマ時間をフル活用できる学習システム IT知識ゼロでも安心 40時間以上のボリュームある動画講義 全体を効率良く勉強できるバランス型 質問サービスはなし 紙面は用意されていない(印刷は可) | スマホ学習に抵抗がない 受講料を安く抑えたい ITパスポートレベルから動画講義でしっかり学びたい まとまった勉強時間が取れない |
資格の大原 | 総合本コース47,800円 基本情報復習つき総合本コース73,300円 | 紙面による教材が充実している 午後対策にも力が入っている メールによる質問が可能 自習室が使用できる 3回の模擬試験が付いている 割引制度を利用しないと、受講料は高く感じる スマホ学習は動画講義のみ | 書籍中心の勉強が得意 動画講義はプレゼン形式より生講義形式が良い 基本情報技術レベルから動画講義でしっかり学びたい まとまった勉強時間が取れる |
アイテック | スタンダートコース34,100円 プレミアムコース40,700円 | スマホ学習も紙面による学習もバランス良く行える プレミアムコースでもリーズナブルな受講料 メールによる質問が可能 IT初学者が苦労するテクノロジ分野に特化 難関となる午後対策が充実 動画講義が午後試験対策のみ 書籍は分厚いので持ち運びは大変 | 書籍もeラーニングもバランスよく使いたい テクノロジ系と午後対策を重点的に勉強したい 受講料は安さを重視したい 上位資格も受験予定である |
通信講座を選ぶ際のポイントもお伝えしますので、是非参考にしてみてください。
応用情報技術者の通信講座で重視するポイント
応用情報技術者の通信講座は、複数あるので迷ってしまいますが、重視すべき判断基準は3つ。
- 受講内容と勉強スタイルが一致しているか
- 自分が期待するサポート体制の有無
- 受講料
順に説明します。
受講内容と勉強スタイルが一致しているか
- せっかく通信講座に申込みしたのに、一番期待していた動画講義が少なかった。
- 紙面教材中心で勉強したかったのに、いざ申込みしたら全てオンラインだった。
- 午後試験をメインで勉強したかったのに、講義は午前試験の割合が多かった。
こんな失敗をしないためにも、あなたの望む勉強スタイルと講座内容が合っているかは、必ず確認しましょう。
いくら学習システムやカリキュラムが優秀でも、受講者の勉強スタイルと講座スタイルが一致しなければ、効果は半減します。
あなたの勉強スタイルと通信講座のスタイルが、一致しているかを確認するためにも、各通信講座の特徴は把握しておかなければいけません。
お試し動画の視聴や資料請求は確認の基本だよ。
自分が期待するサポート体制の有無
- 進捗率を気軽に確認できる学習システム
- 教材や講座内容に関する質問体制
- 自習室の利用
全てを満たす講座はないので、自分が期待するサポートを取捨選択していきましょう。
受講料
受講料で注意したいのが『高いから良い、安いから悪い』というワケでないこと。
例えば、大手資格学校の受講料の中には、講座に直接関係しない建物や設備の維持代金も含まれいます。
一方、オンラインに特化した運営会社の場合、学習以外の費用が少なく済むため、リーズナブルな価格で提供できます。
高いと感じる場合は、オプション項目を外すことも考えよう。
例えば、勉強の初期であるインプットは通信講座の力に頼りたいなら、問題集に過度に注力する講座は必要ありません。
アウトプットは、市販の優良問題集や過去問サイトで補えば解決します。
午後対策を中心に通信講座の力に頼りたいなら、バランスの良い講座より、午後試験に特化した講座の方が適しています。
応用情報技術者のおすすめ通信講座3選
カリキュラム、教材、サポート体制、受講料、運営会社の業歴を踏まえたうえで、おすすめできる通信講座は3つ。
- コスパ最強のスタディング
- 資格学校大手の資格の大原
- 情報処理試験に特化したアイテック
順番に説明していきます。
コスパ最強のスタディング(STUDYing)
- スマホ学習に抵抗がない
- 受講料を安く抑えたい
- 基礎から動画講義でしっかり学びたい
- まとまった勉強時間が取れない
スタディングとは
運営会社はKIYOラーニング株式会社。
2008年創業と通信講座の業界では新しい部類に入りますが、忙しい現代人にぴったりなスマホ学習に特化したことや、講座内容の徹底した見直しにより、受講者数は右肩上がり。
2020年2月に受講者総数が6万人突破、2021年1月に10万人突破と非常に勢いのある通信講座です。
講座概要
教材 | 動画講義 オリジナルテキスト・問題集(WEB) 直前模試1回 |
スマホ学習 | インプットもアウトプットも全てスマホで学習可能 |
サポート体制 | 質問体制はなし 学習システムによる管理機能あり |
割引 | 他の講座を受講しているとスキルアップ割引2,000円 合格体験記投稿でAmazon券5,000円 再受講割引60%超 |
教育訓練給付対象 | なし |
他の情報処理講座の取扱い | ITパスポート 基本情報技術者 |
コース内容と価格
コース名 | 価格(税込) |
---|---|
合格コース | 43,800円 |
初学者コース | 49,500円 |
合格コースはITパスポート合格レベルが対象者となります。
スタディングでは情報処理試験が初めての方用にITパスポートコースを盛り込んだ初学者コースを扱っています。
資格の大原もアイテックもITパスポート合格レベルに達していることを前提としていることに対し、スタディングではIT知識ゼロの状態から応用情報技術者試験を目指すことが可能です。
スタディング講座は、午前試験対策も午後試験対策も、3つの分野(テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系)も、バランス良く勉強できます。
資料請求および無料試用(視聴)
スタディングはオンライン学習のみなので、紙による資料請求はありませんが、無料試用はできます。
無料試用の入力内容はメールアドレスと学習システム用のパスワードのみでOKです。
無料試用で一部の項目のインプット(動画講義・WEBテキスト)と、アウトプット(インプットに準ずる基本問題)が体験できるので、一度試してみましょう。
- WEB特化により実現した安価な受講料
- スキマ時間をフル活用できる学習システム
- IT知識ゼロでも安心
- 40時間以上のボリュームある動画講義
- 全体を効率良く勉強できるバランス型
- 質問サービスはなし
- 紙面は用意されていない(印刷は可)
スタディング講座のメリット・デメリットや特徴を詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。
資格学校大手の資格の大原
- 書籍中心の勉強が得意
- 動画講義はプレゼン形式より生講義形式が良い
- 基本情報技術者レベルから動画講義でしっかり学びたい
- まとまった勉強時間が取れる
資格の大原とは
資格の大原は多くの資格ジャンルを開講しており、情報処理試験においても、他の運営会社より取扱う対策講座が多いです。
業歴も長く、大手独自の傾向分析・ノウハウ・手厚いサポートが受けられるのも魅力。
資格の大原は運営・実績も申し分ないので、応用情報技術者講座を含むあらゆる講座で、質の高いサービスが期待できます。
講座概要
教材 | 動画講義 オリジナルテキスト・問題集 直前模試1回 |
スマホ学習 | 動画視聴のみ |
サポート体制 | メールによる質問対応 通信講座の受講生にも自習室開放 |
割引等 | 再受講割引30% 再受験割引20%(2019年4月以降に情報技術者を受験した方が対象) ステップアップ割引3%(過去に大原で単体20,000円以上の受講あり) |
教育訓練給付対象 | なし(応用情報技術者講座は対象外) |
他の情報処理講座の取扱い | ITパスポート 情報セキュリティマネジメント 基本情報技術者 情報処理安全確保支援士 |
コース内容と価格
コース名 | 価格(税込) |
---|---|
総合本コース | 47,800円 |
基本情報復習つき総合本コース | 73,300円 |
総合本コースの対象者は応用情報技術者試験の経験者や、基本情報技術者の午前試験に合格できるレベルであり、午前試験対策は応用情報技術者試験で新たに出題される項目のみです。(午後試験対策や直前模試は基本情報復習つき総合本コースと同じ)
基本情報技術者の午前レベルの問題が不完全であれば、基本情報復習つき総合本コースを選択することになります。
総合本コース
基本情報復習つき総合本コース
どちらのコースも、教材は非常に充実しているので、資格の大原で受講した場合、追加で購入する必要はありません。
模試も3回あるので、独学では演習が難しい午後試験対策も十分に行えます。
資料請求および無料試用(視聴)
PDFによるパンフレットであれば、メールアドレスのみでダウンロード可能。
下記サイトから129分の動画視聴、テキスト・問題集のダウンロードが可能です。(メールアドレス等の情報入力不要)
- 紙面による教材が充実している
- 午後対策にも力が入っている
- メールによる質問が可能
- 自習室が使用できる
- 3回の模擬試験が付いている
- 割引制度を利用しないと、受講料は高く感じる
- スマホ学習は動画講義のみ
情報処理試験に特化したアイテック(iTEC)
- 書籍もeラーニングもバランスよく使いたい
- 午後対策を重点的に勉強したい
- 受講料は安さを重視したい
- 上位資格も受験を予定である
アイテック(iTEC)とは
アイテックは30年以上にわたりIT人財育成に力を入れており、延べ法人約8,000団体、90万人が利用している実績があります。
情報処理試験対策にも力を入れており、全ての情報処理試験の対策講座があるのがアイテックです。
通信講座の他に企業向けにセミナーを行うなど、法人からの信頼も厚い運営会社です。
独学勉強でお世話になる教材の出版元でもあります。
講座概要
教材 | 動画講義 オリジナルテキスト・問題集 直前模試1回 |
スマホ学習 | 動画視聴 午前問題演習 一部のテキスト |
サポート体制 | メールによる質問対応 |
割引等 | 合格記投稿で15%割引クーポン進呈 |
教育訓練給付対象 | なし |
他の情報処理講座の取扱い | ITパスポート試験 基本情報技術者試験 情報セキュリティマネジメント試験 ITストラテジスト試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 情報処理安全確保支援士試験 プロジェクトマネージャ試験 データベーススペシャリスト試験 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 システム監査技術者試験 |
コース内容と価格
コース名 | 価格 |
---|---|
プラクティスコース(模試付) | 24,750円 |
スタンダードコース | 34,100円 |
プレミアムコース | 40,700円 |
アイテックは情報処理試験に特化していることから、上位資格を見据え、講座内容はテクノロジ系や応用力を養う内容になっています。
そのため、初学者ながら将来的にはレベル4の資格を目指すのであれば、アイテックの講座は適しています。
コースは3つあり、インプット学習は完了しておりアウトプットを重視したい人向けのプラティクスコース、IT基礎知識はある人向けのスタンダートコース、IT初学者のプレミアムコースとなります。
価格についても、独学教材で評判の高いテキスト(午前・午後)・問題集込みで、受講料40,700円とリーズナブルです。
資料請求および無料試用(視聴)
なし。
ただし、講座でも使用する教材(テキスト・問題集)は本屋で販売しているため、気になる方は確認しておきましょう。
- スマホ学習も紙面による学習もバランス良く行える
- プレミアムコースでもリーズナブルな受講料
- メールによる質問が可能
- IT初学者が苦労するテクノロジ分野に特化
- 難関となる午後対策が充実
- 動画講義が午後試験対策のみ
- 書籍は分厚いので持ち運びは大変
応用情報技術者通信講座5社の費用を比較
講座名 | 価格 |
---|---|
アイテック スタンダードコース (基本情報合格レベル) | 34,100円 |
アイテック プレミアムコース (ITパスポート合格レベル) | 40,700円 |
スタディング 合格コース (ITパスポート合格レベル) | 43,800円 |
資格の大原 総合本コース (基本情報合格レベル) | 47,800円 |
スタディング 初学者コース (ITパスポート未受験レベル) | 49,500円 |
資格の大原 基本情報復習つき総合本コース (ITパスポート合格レベル) | 73,300円 |
LEC 応用情報技術者試験対策講座 (初学者向け、テクノロジ分野のみ) | 88,000円 |
TAC 本科生A/B (基本情報合格レベル) | 113,000円 |
応用情報技術者の講座で注意したのが対象レベル。
IT基礎レベルが低いほど教材が多くなるため、料金は高くなります。
ITパスポート合格レベルが求められる講座が多いなか、スタディングだけがITパスポート未受験レベルでも安心して受講できる講座を用意しています。
初学者におすすめな通信講座はスタディング
本記事では3つの講座を紹介しましたが、初学者に一番おすすめの講座はスタディングです。
- 動画講義が非常に充実している
- インプット・アウトプットが整っている
- スキマ時間をフル活用できる
- 学習範囲を最小限に抑えられている
動画講義はビジュアル重視で『わかりやすさ』をモットーにしているため、テキスト熟読よりインプットが効率よく行えます。
基礎力は、コンパクトな動画講義(インプット)と基本問題演習(アウトプット)の反復で補ってくれます。
オンラインに特化しているため、スマホ1つあれば少しの空いた時間でも勉強を開始できますし、教材の持ち運びも不要です。
学習範囲はバランスよく要点を押さえているので、沼にはまることなく、均一に勉強を行うことができます。
受講料は43,800円と講座内容を考慮すればコスパ最強で、情報技術者試験が初めての人が対象者となるITパスポート込みの初学者コースも49,500円と50,000円以内で受講できるのも魅力です。
具体的な内容は別記事で紹介しています。
短期間で応用情報技術者試験に合格したいなら通信講座がおすすめ
本記事では応用情報技術者のおすすめ通信講座3つと選び方についてお伝えしました。
- 受講内容と勉強スタイルが一致しているか
- 自分が期待するサポート体制の有無
- 受講料
応用情報技術者試験は独学でも合格は可能ですが、自身の経験から振り返ってみると、合格レベルに達するまで、かなり遠回りした感じはありました。
通信講座では試験対策のプロが『合格』のための最適なルートを導いてくれるので、ムダを省いて効率よく勉強できます。
受講料においても、5万円以内でも利用可能であることから、通信講座における勉強の効率化で勉強時間を短縮(節約)できることを考慮すれば、決して高い金額ではありません。
- 短期間で合格したい
- テキストや試験の傾向を調べるのが面倒
- 勉強する時間があまり確保できない
こんな方には通信講座はおすすめです。
とくにスタディング講座はIT初学者を対象にしているうえに、料金もリーズナブルで無料お試しもできるのでおすすめです。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。