応用情報技術者試験の独学勉強法【文系社会人・情報科以外の学生向け】

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応用情報技術者試験の独学勉強法【文系社会人・情報科以外の学生必見】

応用情報技術者試験って実務経験がない文系社会人や学生でも合格できるの。

ネコルフ

僕自身、本職は銀行員だけど独学で突破できたよ。

応用情報技術者試験は情報処理試験の中では、レベル3相当に位置しているため、レベル1のITパスポート試験と比較すると、難易度は跳ね上がります。

しかしながら、午前・午後試験ともに、マネジメント(管理)系、ストラテジ(戦略)系の問題割合が多いため、文系社会人でも付け入るスキはあります。

この記事でわかること
  • 応用情報技術者試験の傾向と対策
  • 試験勉強に役立つサイト
  • 実際に使用した教材
  • 合格までの勉強手順(4つのステップ)

タイトルにある独学勉強法は、試験の傾向・対策、役立つ教材・サイトをお伝えした後に説明しますので、勉強法のみに関心がある方は、下記をクリックしてくだい。

>>応用情報技術者試験の勉強法

受験時の著者情報
  • 文系大学出身
  • 基礎情報技術者資格なし
  • 情報関連の実務なし

本記事を参考にすれば、実務経験のない文系社会人や情報科以外の学生でも、独学で合格ラインに達せるようになりますよ。(特に午前試験!)

contents

著者の経歴と応用情報技術者試験を受験したきっかけ

応用情報技術者試験は、受験者のこれまでの実務経験や知識により、勉強法が大きく異なるので、他サイト参照の際も、記事を書いている人の経歴は必ず確認しておきましょう。

ネコルフ

実務経験なしの人が、現役SEやITコンサルの方の勉強法を真似ても再現性は低いよね。

著者の経歴

高校は普通科、大学は経済学部であったが、パソコン購入を機に、コンピュータ(プロセッサ、メモリ等)については独自に勉強。

大学卒業後は銀行に就職したため、ITとは無縁の世界に。(いまだにFAXが主流)

しかしながら、趣味で動画編集やゲーム作成をしていたことから、情報分野の勉強に抵抗はなかったです。(ゲーム作成ではスクリプト言語は使用しておらず、そもそもゲーム作成のスキルは、試験とはほぼ無縁でした。)

ネコルフ

本業知識が試験勉強で活躍したのは、経営戦略(財務・会計)ぐらいだったよ。

受験のきっかけ

応用情報技術者試験を勉強するきっかけは、WordPressによるブログ開始でした。

WordPressでブログを書く場合、HTMLやCSSの知識は多少なりとも求められます。

また、サーバーも自身で契約して運営を行っていくことから、最低限のセキュリティー知識も必要と感じたことから、情報処理試験に関心を持つようになりました。

ITパスポートを受験しなかった理由としては、せっかく勉強に本腰を入れるなら、専門的な知識を身につけたいと感じため。

基礎情報技術者試験を飛ばして、応用情報技術者試験を選択した理由は午後試験の内容。

基礎情報技術者試験では、テクノロジ(技術)系の代名詞であるプログラミングやアルゴリズムが、午後試験の必須分野であったことから、文系出身者には分が悪いと感じたため。

ネコルフ

このプロフィールから分かるように、僕の場合、ほとんどの分野の知識は、情報処理試験の入口とも言えるITパスポート以下だったよ。

応用情報技術者試験の傾向と対策

応用情報技術者試験は午前試験と午後試験があり、各6割以上取らないと合格できません。

そのため、午前9割、午後5割の場合は不合格となります。

一部免除もないため、例え午前か午後のどちらかが合格点に達していても、次回は両方と受験することになります。

出題範囲は大きく3分類

出題範囲は大きく3つに分類されます。

  1. テクノロジ系(技術)
  2. マネジメント系(管理)
  3. ストラテジ系(戦略)

さらに分野別に細かく分類すると以下の通り。

テクノロジ系
基礎理論
アルゴリズムとプログラミング
コンピュータシステム
システム構成要素
ソフトウェア
ハードウェア
技術要素
マルチメディア
データベース
ネットワーク
セキュリティ
開発技術
ソフトウェア開発管理技術
マネジメント系
プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
システム監査
ストラテジ系
システム戦略
システム企画
経営戦略
技術戦略マネジメント
ビジネスインダストリ
企業と法務
法務

午前試験は全80問の四択択一で、全問解く必要があり、合格点は6割(48/80問)

範囲は広いですが、本記事で紹介する勉強法を参考にすれば、勉強時間の短縮を図れます。

試験は6割合格で大丈夫なので、どうしてもダメな分野は捨てても問題ありません。

自分の事例ですが、アルゴリズムやデータベースの問題は苦手であり、得点と勉強の労力が見合わなかったため、試験本番ではイージーレベルの問題か、過去問の類似問題以外が出題されたら捨てる決意をしました。

代わりに、実務経験がなくても勉強しやすいマネジメント系、本業と関連するストラテジ系は満点を狙う気持ちで勉強に取り組んでいました。

午前試験は6割合格のため、80問中32問(4割)は間違えても合格できるので、どうしても苦手な分野は諦めても良いです。

応用情報技術者試験(午前試験)の2つの傾向と対策

午前試験の傾向で言えることは2つ。

  1. セキュリティ項目の出題数が多い
  2. 過去問の使い回しが目立つ

順番に説明します。

まずは分野別の出題数を見てきましょう。

  • テクノロジ系(基礎理論~開発技術)50問
  • マネジメント系(プロジェクト・サービスマネジメント)10問
  • ストラテジ系(システム戦略~企業と法務)20問
スクロールできます
分類30年秋31年春1年秋2年秋3年春3年秋
基礎理論97878
コンピュータシステム141715171718
技術要素(セキュリティ除外)121112111111
技術要素(セキュリティのみ)10101010109
開発技術555545
プロジェクトマネジメント444453
サービスマネジメント666657
システム戦略766666
経営戦略678787
企業と法務776767

注目すべき点は技術要素分野のセキュリティ。

応用情報技術者試験の午後試験においても、セキュリティだけは必須項目であることから分かるように、セキュリティは応用情報技術者試験の要なので、セキュリティとセキュリティに付随するネットワークの項目だけは、絶対に捨ててはいけません。

ネコルフ

試験は6割合格なので、セキュリティ・ネットワーク以外で、どうしてもダメな分野は捨てても大丈夫だよ。

苦手な分野でも抵抗はしたいんだけど、どんな対策を取れば良いの。

ネコルフ

過去問演習が効果的だよ。

応用情報技術者の午前試験では、過去問や類似試験(基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験)の使い回しが目立ちます。

ネコルフ

応用情報技術者試験ドットコムによると4割以上が過去問の使い回し。

過去問の類似問題も多いので、苦手な分野においては、過去問と似た問題が出題されたら得点を狙う戦略で問題ありません。

余裕があるのであれば、得点を伸ばしたい分野や午後試験と関係する分野は、関連する試験の過去問も解いておくと効果的です。

応用情報技術者試験の午後試験は選択制

午後試験は全11問(記述式)で問1のセキュリティは必須。

残りは自由で、問1を含め全部で5問選択し、合格点は6割

出題分野は以下の通り。

テクノロジ系
情報セキュリティ(必須)
プログラミング
システムアーキテクチャ
ネットワーク
データベース
組込みシステム開発
情報システム開発
マネジメント系
プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
システム監査
ストラテジ系
経営戦略or情報戦略or戦略立案・コンサルティング技法

テクノロジ系は情報セキュリティだけ選択して、他はマネジメント系とストラテジ系にすることも可能なんだね。

ネコルフ

文系人間で実務経験が乏しい場合は、テクノロジ系は避けた方が無難だよ。

注意したい点が1つ。

時期によって項目ごとの難易度に偏りがあること。

対策として、テクノロジ系の中でも割と文系寄りの『システムアーキテクチャ』を保険としておくと、不測の事態にも対応できます。

保険は複数持っておきたい心情もわかりますが、午後試験は150分で5問のため、1問当たり30分となり、実際に問題を解いてみると気づきますが、時間にかなり追われます。

とくに国語力が問われるマネジメント系・ストラテジ系の問題は、説明文が長いので難易度の判別に5分以上費やします。

そのため、保険を2つ以上準備しても時間の関係上、活用はできないので、5問+1問の対策が最適となります。

午後試験の2つの傾向と対策

午後試験の傾向で言えることは2つ。

  • テーマは毎回変わる
  • 過去問対策は午前より有効的でない

順番に説明します。

まずは11項目の3回のテーマを見てみましょう。

2020年秋

応用情報技術者午後試験2020年秋

2019年秋

応用情報技術者午後試験2019年秋

2019年春

応用情報技術者午後試験2019年春

テーマを見て分かる通り、同じ問題は出題されないため、基礎を疎かにしたり、午前試験の内容を理解せずに暗記に頼りすぎていると、午後試験で撃沈します。

対策としては、過去問や問題集を通じて、午後で受験する可能性のある6項目については、演習を何度も行うこと。

そして、6項目については、午前試験においても満点が狙えるように、メリハリのある勉強が重要です。

応用情報技術者試験の独学勉強で役立ったサイト3選

応用情報技術者試験を勉強していくうえで、特に役立ったサイトは3つ。

サイト内容を簡潔に説明していきます。

IPA(情報処理推進機構)

情報処理試験の主催者のサイトです。

応用情報技術者試験の合否の要となる『セキュリティ』について、ターゲット別(個人、経営者、システム管理者、技術者)に解説があります。

情報セキュリティ10大脅威では、コロナ禍で人気となったテレワークのセキュリティも徹底解説されています。

午後試験では、時代に合った問題が出題されやすいので、必ず目を通して理解を深めましょう。

ネコルフ

セキュリティの出題率は、午前試験12%、午後試験20%なので、セキュリティはやり込んでも損はないよ。

関連リンクである、情報セキュリティ・ポータルサイト「ここからセキュリティ」もおすすめです。

>>IPA(情報処理推進機構)

「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典

IT実務経験なしの僕が、インプット時に一番お世話になったサイトです。

応用情報技術者のテキストは、ITパスポート・基本情報技術者試験を十分な実力で合格した前提で作成されているため、基礎部分は省略してることが多く、理解に苦しむ場面が多かったです。

そんな苦しみから解放してくれたのが、このサイト。

イラストや日常の例えを用いて、初心者に理解させることをモットーとしているサイトなので、テキストを読んでもピンとこないときは活用していきましょう。

>>「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典

応用情報技術者試験ドットコム

スマホ学習によるアウトプットでお世話になったサイトです。

  • 試験回
  • 分野
  • 計算

上記項目を指定して出題もできるため、用途に合わせて活用できます。

前述した通り、午前試験では過去問と全く同じ問題や、類似問題の出題率が高いため、過去問の反復演習が行える当サイトは、利用する価値が大いにあります。

また、姉妹サイトで下位資格(ITパスポート、基本情報技術者)も扱っているので、応用情報技術者の問題が手に負えないときは、一旦下位資格の問題で慣れておくのも効果的です。

ネコルフ

スマホで学習できるため、テキスト等を持参していなくても、スキマ時間で勉強できるので便利です。

>>応用情報技術者試験ドットコム

応用情報技術者試験で使用した4つの教材

応用情報技術者試験の勉強においては、万全を期して、インプット教材2冊、アウトプット教材2冊を購入しました。

ただし、基本情報技術者相当の知識があるのであれば、インプット教材は1冊でも問題ありません。

使用した教材は以下4つ。

  1. イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室
  2. 応用情報技術者教科書(インプレス社)
  3. パーフェクトラーニング
  4. 応用情報技術者午後問題の重点対策

インプット教材①:イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室


いきなり応用情報技術者試験に挑戦であったため、下位資格である基本情報技術者試験の教材を購入。

基本情報技術者試験の教材の中でも、参考書兼問題集として使い勝手が良く、噛み砕いた表現が多かった「イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室」を使用。

実際に応用情報技術者の教材で理解不能な部分を、この教材で補完できたことが多々あったので、補助テキストとして買って正解でした。

イラストや図解をより重視するのであれば、下記教材の方が適しています。

情報量が少ないという意見はありますが、本命は応用情報技術者の教材であり、基本情報技術者の教材はサブテキストなので、気にする必要はありません。

インプット教材②:応用情報技術者教科書(インプレス社)


本命の教材で意識したのは網羅性と分かりやすさ。

一番人気である応用情報技術者合格教本は、やや難易度が高く、情報初学者向けではないと判断したため、応用情報技術者教科書を購入。

感想としては、いきなり応用情報技術者試験ということで、いくつか理解に苦しむ点はありましたが、基本情報技術者の教材および、おすすめサイト(「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典)でカバー可能です。

単語については索引検索もできるので、試験が終わった今でも、情報関係の記事で分からない時に役立っています。

特典の1つである『スマホで学べる単語帳ウェブアプリ』も、スキマ時間のインプット教材として効果的でした。

ただし、網羅性をより重視する方、人気のある教材を使いたい方は、Amazon売れ行き1位である応用情報技術者合格教本を選びましょう。

ネコルフ

網羅性が高いのは裏を返せば、インプット時にムダに勉強するハメになりかねないので、初学者であれば応用情報技術者教科書を選んでおいた方が無難だよ。

アウトプット教材①:パーフェクトラーニング


インプット教材はインプレス社の応用情報技術者教科書を活用したため、アウトプット教材は応用情報技術者合格教本を扱っている技術評論社のパーフェクトラーニングを使用。

過去問23回程が収録されており、うち4回が紙面で用意(19回はPDF)されている。

特に試験本番では紙面で解くことになるので、午後試験においては極力紙面で解く演習をしておくこと。

応用情報技術者試験ドットコムという優秀な過去問サイトがあるのに、この問題集を買う必要性はあるの。

ネコルフ

購入した理由は以下5つだよ。

  1. 解説内容は各出版社・人によって違うこと
  2. 解説欄に新たに学んだ内容を書き込める
  3. 午後試験は紙面でメモしながら解きたく、コピー対応は意外と手間と感じたから
  4. 巻末に索引がセットされていたこと
  5. 値段は税込み2,000円程とお手軽であったこと

スマホ学習に慣れており、午後試験はPDFを印刷するのであれば、パーフェクトラーニングはなくても、さほど支障ありません。

僕はアナログ的なところがあり、紙面問題集に書き込むタイプなので、躊躇いなく購入しました。

それと、なるべく本番試験と同じ環境を作って勉強をしたかったのも、決め手の1つでした。

アウトプット教材②:応用情報技術者午後問題の重点対策

応用情報技術者の午後試験に自信が持てなければ購入することをおすすめします。

僕の場合、国語力が平均以下にも関わらず、午後はマネジメント系、ストラテジ系を優先候補としていたので、午後対策に特化した問題集は必要でした。

午後試験では解き方に慣れておかないと、中々得点に結びつかないので、過去問サイトやパーフェクト問題集だけでは不安を感じるなら買って損はないです。

『応用情報技術者午後問題の重点対策』では、単に問題の解説だけでなく、解き方のテクニックも学ぶことができます。

応用情報技術者試験の独学勉強法

応用情報技術者試験の独学勉強法は、大きく4つのステップとなります。

STEP
基本となる知識を身に着ける
STEP
午前問題に慣れる
STEP
午後問題に慣れる
STEP
時間の許す限り問題演習

注意点としては、ステップ1のインプットにあまり固執しないこと。

仮に3ヵ月を勉強期間として定めるなら、ステップ1は50%以内が目安です。

とくに午前試験は出題される内容がある程度定まっており、ステップ1で取りこぼしても、ステップ2で回収可能なので、思い切って先に進みましょう。

応用情報技術者の独学勉強ステップ1:基本となる知識を身に着ける

  • 細かな項目ごとにテキスト等でインプット
  • 応用情報技術者試験ドットコムのサイトで、該当部分を抽出し実際の問題に触れる

基本となる知識を身に着けるためには、インプットとアウトプットの繰り返しが効果的です。

他のサイトでは、いきなり過去問OKとありますが、一定の実務経験がないと無理ゲーに近いです。

まずは項目ごとに応用情報技術者のテキストを熟読。

難しい内容や重要と感じる内容は、各種サイトで確認したり、基本情報技術のテキストでも読み返し。

必要と思える内容は持ち運びが容易なA5ノートに要約をメモし、後から読み返せるようにしておくと、定着しやすいです。

ネコルフ

A5ノートに記入する際は、後から気がついたことを書き込めるように、十分な余白を持たせておきましょう。

インプットの目処がついたら、応用情報技術者試験ドットコムのサイトで、関係する項目を抽出し過去問を解いてみましょう。(問題を解く際は、テキストを読みながらで大丈夫です。)

問題を早い段階で解くことにより、テキストで記載されている内容が、どのような形式で出題されるか知ることができます。

理解できていなかった内容については、テキストやA5ノートにメモ。

ネコルフ

テキストを読むだけでは、中々頭に入ってこないので、積極的に問題に触れよう。

行き詰まった場合は、下位資格に戻り、基礎力を身に着けた後に再チャレンジしていきましょう。

注意点として、1項目が終わって次の項目に進む際も、最低1週間に1回は、ドットコムでこれまで学んだ問題に触れておくこと。

先に進みたい気持ちは分かりますが、応用情報技術者試験は範囲が非常に広いため、復習を無視して、一通り学んだ後に最初に戻ると、これまでに学んだ内容が綺麗さっぱり頭から飛んでしまい、リハビリに時間を要するからです

1週間に1回触れておけば、ある程度の記憶は維持できます。

具体策としてスキマ時間では、A5ノートやドットコムサイトで、これまでに学んだ内容に触れつつ、まとまった時間で新しい項目のインプット・アウトプットが望ましいです。

応用情報技術者の独学勉強ステップ2:午前問題に慣れる

直近7回のうち、最新2回を除く5回分の午前過去問を3周行います。

午前試験は前述した通り、過去問の使い回しが多いです。(ただし、直近2回は除外される傾向がある。)

そのため、とにかく過去問を徹底的に取組することが午前試験には効果的です。

ネコルフ

分からない項目を潰していき、同じ問題が出題されたら自信を持って解けるレベルに達するためには3周は必要です。

午前試験は、やればやるほど点数が伸びていくので、勉強していて爽快な気持ちになりますが、難関は午後試験であるので、午後試験の勉強時間も十分に確保しておきましょう。

応用情報技術者の独学勉強ステップ3:午後問題に慣れる

午前問題の過去問演習で6割以上取れるようになり、気が緩んでしまうと不合格になる可能性が高いです。

応用情報技術者試験は午後試験が難関だからです。

午前試験の対策

広く浅く知識を身に着ける

午後試験の対策

狭く深く知識を身に着ける

午前は単語の意味を知っていれば解けるけど、午後試験は本質や仕組みを理解していないと解けません。

対策としては、自分が当日解く予定の分野を決め、過去問演習を繰り返すこと。

情報セキュリティ (必須)
テクノロジ系システムアーキテクチャ

ネットワーク

データベース

組込みシステム開発

情報システム開発

プログラミング (アルゴリズム)
マネジメント系プロジェクトマネジメント

サービスマネジメント

システム監査
ストラテジ系経営戦略or情報戦略or戦略立案・コンサルティング技法

分野は保険1つを掛けて、セキュリティを含む6分野を集中攻略。

分野が決まったら、『応用情報技術者午後問題の重点対策』を用いて、過去問を実際に取り組んでみましょう。

取り組む順番ですが、午前と違いテーマの使い回しはないので、最新から直近7回分を解く流れで問題ありません。

解けなかった・曖昧な部分はテキストやA5ノートを見直し、必要ならば関連サイトも利用して、本質をしっかり理解しましょう。

午後試験の勉強の注意点としては、どの問題も必ず25分を目途にしてください。

当日は150分で5問のため、1問当たりの時間配分は30分となります。

しかし、当初予定の分野が難しく、保険としていた分野に切替したり、いざ解いてみたら想定外に難易度が高く、時間がかかることがあるので、30分フル活用の時間配分はリスクが高いです。

午後試験は同じ問題が出題されないことから、過去問対策は不要という意見もありますが、形式に慣れるという意味と、他に効果的な午後対策勉強法が見当たらないため、当サイトでは過去問演習による対策を推進しています。

応用情報技術者の独学勉強ステップ4:時間の許すかぎり問題演習

まずはステップ2で間違えた・曖昧な問題の見直し。

その後は、直近10回のうち、下記に該当する回の問題演習を行っておきましょう。

  • 午前試験はステップ2で除外した直近2回と、まだ解いていない3回分
  • 午後試験はまだ解いていない3回分

余裕があるなら、毎回使い回しが行われている基本情報技術者試験の午前問題も、最新6回分程を解いておくと、午前問題対策は十分なレベルに達します。

午前問題の自信がついたら、午後問題対策として、各種サイトや情報系の雑誌を読むなど、深い知識を習得していきましょう。

応用情報技術者試験を勉強する上での5つの注意点

これから応用情報技術者試験を勉強するあなたに知ってもらいた注意点は5つ。

  1. 「○○時間で合格」の話は気にする必要なし
  2. 午前試験と午後試験は別物
  3. 勉強する順番は第1章からでなくて良い
  4. 国語問題=簡単でない
  5. 単語は正しく書けるようにしておく

「○○時間で合格」の話は気にする必要なし

応用情報技術者試験は実務経験の有無で、勉強時間に大きな差異が出ます。

実際に、システム開発やサーバー管理業務に携わってる知人は、深い知識が問われる午後試験でも、最小の勉強で満点を獲得していました。

そのため、勉強サイトを参考する際は、なるべく自分と属性が近い人の勉強法を参考にしましょう。

午前試験と午後試験は別物

繰り返しとなりますが、午前試験と午後試験は問われる内容が全く異なります。

実務経験がない場合、対策がしやすい午前試験の方が点数が伸びやすいので、勉強していて気持ちいいものです。

しかし、午前試験を徹底的に取り組んでも、午後試験の得点には大きく結びつきません。(午前と関連が薄いサービスマネジメントの問題など)

午前試験がある程度解けるようになったから、午後試験も何とかなるだとうと、安易に考えるのは止めましょう。

勉強する順番は第1章からでなくて良い

第1章(基礎理論)から順にやる必要はありません。

数学に対して苦手意識がある方が、第1章の基礎理論から始めると心が折れます。

自分の得意・関心の分野から始めれば良いです。

ただし、応用情報技術者の要となる『セキュリティ』を最初に始めるのはおすすめしません。

セキュリティはネットワークと蜜な関係であるため、ネットワークを勉強する前にセキュリティを始めると、午後対策の勉強で躓きます。

ネコルフ

僕自身、最初にセキュリティをやって失敗と感じましたね。

参考までに僕が実際に取組した順番を公開します。

  1. セキュリティ
  2. 経営戦略マネジメント
  3. 技術戦略マネジメント
  4. ビジネスインダストリ
  5. 企業活動
  6. 法務
  7. プロジェクトマネジメント
  8. 基礎理論
  9. コンピュータ構成要素
  10. システム構成要素
  11. ソフトウェア
  12. ハードウェア
  13. ヒューマンインタフェース
  14. マルチメディア
  15. データベース
  16. ネットワーク
  17. システム開発技術
  18. ソフトウェア開発管理技術者
  19. サービスマネジメント
  20. システム監査
  21. システム戦略
  22. システム企画
  23. アルゴリズムとプログラミング

本業が銀行員ということで、セキュリティを終えた後は、馴染みのなるストラテジ系の経営戦略へ。

ストラテジ系のシステム戦略は、テクノロジ系の知識が必要と思い後回し。

マネジメント系のサービスマネジメントやシステム監査も同様の理由です。

基礎理論においては、数学の知識が問われますが、二進数の問題だけは自信が持てるまで取り組みましょう。

二進数が苦手だとネットワークでも苦戦します。

テクノロジ系の中でも、コンピュータシステム(コンピュータ構成要素、システム構成要素、ソフトウェア、ハードウェア)は、身近な機器であるパソコンと関係するので、イメージが湧きやすかったです。

逆に開発分野やアルゴリズム・プログラミングは最後まで曖昧なままでした。

国語問題=簡単でない

午後試験のマネジメント系、ストラテジ系の問題は、国語の問題という表現は概ね合っています。

だからと言って、テクノロジ系と比較してマネジメント系、ストラテジ系が簡単というわけではありません。

応用情報技術者試験は文系よりだから、基本情報技術者より簡単という意見がありますが、厳密には簡単でなく、テクノロジ系の問題を回避できるので、実務経験がなくても勉強が行いやすいという意味です。

午前試験の勉強を行うなかで、テクノロジ系と相性が良いと感じたら、文系でもテクノロジ系の分野を午後試験で選択するのは有りです。

当初はマネジメント系・ストラテジ系の予定だったけど、過去問を取り組む中でテクノロジ系の方が安定して解けるという理由で、切替された声もあります。

先入観に固執せず、自分が得意と感じる分野を午後試験では選択しましょう。

単語は正しく書けるようにしておく

ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の徹底的な違いは何か。

応用情報技術者試験の午後試験は記述式であることです。

記述式の問題で問われるのが、単語穴埋め問題です。

試験本番で『SQLインジェクション』という単語を書かせる問題があったのですが、単語帳で勉強していたときも、読み上げるだけで書く練習をしておらず、自信をも持って書けなかった思い出があります。

午後試験では単語を書かせる問題が多いため、午後対策に関連する分野を勉強する際は、単語は正しく書けるようにしておきましょう。

応用情報技術者試験の勉強法まとめ

本記事では、実務経験がない方向けの応用情報技術者試験の独学勉強法について、傾向や使用教材も含めて、お伝えしました。

勉強法の重要なポイントをおさらいすると下記のとおりです。

  • 出題範囲は3分類(テクノロジ・マネジメント・ストラテジ)
  • 午前試験は過去問の使い回しが多い
  • 午後試験は本質を問われる
  • セキュリティ項目は重視されている
  • 過去問反復こそが合格への近道

応用情報技術者試験は情報処理試験のレベル3に位置するため、実務経験なしで一発合格はハードルが高いですが、試験の傾向を知ったうえで勉強を行えば、合格ラインには達します。

応用情報技術者試験で学ぶ内容は、ビジネスにも役立つ内容(とくにストラテジ系)が多く、また、これからの時代において、業種問わずITは関係してくるので、業界問わず勉強して損する試験ではありません。

むしろ、マネーリテラシー同様にITリテラシーも、これからの時代を生きていくには必須のスキルだと感じております。

応用情報技術者試験の内容をしっかり学ぶなら通信講座がおすすめ

これまで独学の話をしましたが、勉強方法や試験の全貌が見えてきても、実務経験がない文系社会人にとっては、やはり最初のインプットの段階で心が折れそうになります。(ここだけの話、僕自身も何度か問題集を投げていました)

だからと言って、スクールに通って10万以上支払うまでの試験ではありません。

そんなわけで、おすすめなのが通信講座。

通信講座はスクールと比較して値段は抑えられており、独学にはないプロ講師による動画講義があるので、インプット速度が格段に上がります。

ネコルフ

テキストは目だけの情報に対し、動画は耳からの情報も入るのでインプットの効率が良いよ。

実務経験がないと理解に苦しむテクノロジ系を、分かりやすく教えてもらえるのも、勉強時間の短縮に繋がるよね。

ネコルフ

短縮できた時間をアウトプットに充てれば、それだけ合格率は高まるし、独学にありがちな『誤った解釈』をする確率が激減するのも利点だね。

応用情報技術者試験を取扱っている専門学校等はいくつかありますが、下記3点を考慮すると、おすすめできる通信講座はスタディングです。

  1. 信頼度
  2. 学習システム
  3. 料金

スタディングはスマホ学習に特化しているので、通勤等どこでもスマホやタブレットで勉強できます。他にも以下ような特徴があります。

  • 動画講義時間は午前試験28時間、午後試験17時間とボリューム大
  • 講義動画は倍速再生ができるため、インプット時間を短縮できる
  • 動画はダウンロード可なので、外出先でも通信容量を気にせずスマホで動画を視聴できる
  • 大手専門学校に通うより5万円以上お得

情報初学者用のために、ITパスポートを含めた講座も用意されています。(もちろん応用情報技術者試験の単独講座もあります)

\手続きは2分、個人情報の入力不要/

当サイトでは、多忙だけど頑張るあなたを、情報発信という形で応援します。

長文になってしまいましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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